自転車とランニング
自転車乗りがランニングを始めるとどういった課題があるか
実体験を含めて考察(逆パターンも)
今年は
4月~9月は自転車(たまにラン)
9月~ランニング このように期間を分けていました。(9月中旬は骨折)
自転車ではそこそこトレーニングしていましたが、ランニングし始めは全然ダメでした。
6分/キロでヒーヒー。
①心肺機能
個人的意見ですが、一番思うのが心肺の使い方が違うと感じます。
自転車の方が心臓の強さが必要。
ランニングの方が肺の強さが必要。(横隔膜の強さ??)
っというように感じています。
私は最大心拍数が比較的高く、自転車だと200を超える事が稀にあります。
190以上を数分間維持する事もあります。
ランニングではどんなに頑張っても190を一瞬超えるので精一杯。
同じ心拍数でも呼吸が苦しくなるのはランニングの方が早いです。
心臓より呼吸が限界に達します。
また、私の場合ですがランニングで呼吸が苦しくなってくると右のミゾオチ(横隔膜?)に痛みが出やすいです。2・3ヵ月トレーニングを積めば出にくくなりますが。
自転車で追い込んだトレーニングをしていたとしても、ランニングの期間が空いてしまうとまた痛みがでます。
②筋肉の使い方
やはり筋肉の使い方が結構違います。
経験ある方も多いと思いますが、自転車を乗った後に走ると脚がもつれる感じがすると思います。
その理由は
・可動域の違い
・飛ぶ動きが無い
この2つが大きく違います。
【可動域】
ランニング時の足はペダルを回す範囲より大きいので、関節が上手く使えないです。
【飛ぶ動き】
なるべく蹴らずに走る方も多いと思いますが、それでも蹴らないと進みません。
自転車はバネを使う動きはほとんど使いませんので結構苦手です。
→筋肉の必要性
自転車は踏み込む力がランニングに比べると大きくなります。(ランニングだと踏み込むというより支えるという感じ)
走る筋肉とペダルを回す筋肉は近い部位も多いですが絶対量が違います。
マラソンは一定ペースですが、自転車の場合はインターバルの動きもあるため瞬発力も必要です。
大腿四頭筋、ハムストリングスから背筋辺りの裏の筋肉がランニングに比べると膨大に消費します。
ランニングでも必要な部分ですがマラソン選手に比べると太い筋肉が必要。
自転車乗りの走り方ってラグビーやアメフト選手の走り方に似てる気がします。 ブレが少ないけど、リズミカルでは無いというか。(私の感覚ですが)
③衝撃耐久性
ランナーは結構な割合でどこかしら痛みがあるのを我慢しながら走っているみたいです。(私も現在腓骨筋が痛いです)
地面からの衝撃は凄まじく体重の3倍程度の衝撃が足にかかるようです。
150kg~200kg程度の重量を何百回、何万回も受けていれば故障してもおかしくない。
その点、自転車は地面との衝撃はランニングに比べると僅かです。
また、決められたルートでしか足は通りません。
ランニングの様な自由はありませんので、変な動きができなく故障し難い。
捻挫して足首固定してても、それなりに走れちゃいます。
(大事なレースの一週間前に捻挫した実績あり…)
プロだと骨粗鬆症になってしまう選手もいます。
それだけ衝撃が少ないので、急に走り始めるとケガの元になりえます。
■自転車乗りがランニングを始める場合
最初は早歩きから、ゆっくり時間をかけて始めるべきです。
ランニングの為の腱や骨は弱いですし、それを支える筋力も無い癖に日々運動しているから頑張ってしまいケガに繋がりやすいです。
まずは地面の衝撃に耐えうる器作りが必要でしょう。
痛みが少しでもあったらアイシング、休養を考えた方がいいです。
痛みがある状態でトレーニングしてもパフォーマンスは上がりませんし、プロではありませんので無理する必要は全く無いです。
■ランナーが自転車競技を始める場合
恐らくハムストリングス、大臀筋、腰、首、腕がキツイ、筋肉痛になると思います。
ただ、体は丈夫ですので少々負荷が高いトレーニングしても問題ありません。
筋肉は増加する傾向なので、体重は若干増えるかもしれません。
気を付けるのは落車・事故! ランニングの場合、少々意識が朦朧としても何となく走る事が可能ですが、自転車での落車は大きなケガに繋がりかねないので休憩、補給は十分余裕を持ってください。
自転車に乗っていると走るのが遅くなると言われています。(歩くのも)
これは色々推測されていますが、面白いところだとクランクの長さ(ペダルとペダルの長さ)しか足がでなくなるから、というのを聞いた事があります。
ズバリの答えではありませんが、ニュアンスとしては的を得ていると思います。
■代替トレーニングになるか
自転車とランニングは競技が違いますので、代わりのトレーニングにはならないと考えています。
何かあった(故障とか天候とか)場合に休息期間を空けたく無い時はパフォーマンスの落ち込みを少しでも抑えるという意味で代替するのは良いと思います。
やらないよりはマシですが、効果は薄いと考えます。